top of page

分離唱のやりかた

分離唱のやりかたは至ってシンプルです。ただ注意したいのは、なるべく心身ともにゆったりとした状態で、行うのが良いと思います。

準備するものとしては、鍵盤楽器が必要です。わたし自身は、自然に発生する振動を大切に思っていますので、アコースティックなピアノにこだわっておりますが、そうでなくても良いでしょう。

「分離唱」とは、「ひとつの響き」である「和音」を構成する音を、和音の響きと一緒にうたうだけのことです。

まず最初は、「ドミソ」の三和音の、真ん中の音「ミ」から始めるのが良いでしょう。

和音を何度か鳴らしながら、「ミ」の音をうたいます。 

この時に注意したいのが、和音全体の響きの中に、じぶんの「ミ」が溶け込んでしまうようにします。

決して「ミ」の音、単音を聞き取り出す操作(他の音を意識的に聞かないようにしてしまう)をしないでください。

真ん中の「ミ」の音をうたい続けながら、じぶんの「ミ」の音が和音に溶け込んだと思ったら、

ピアノの音を、真ん中に「ミ」の音が含まれる別の和音に変えます。(ドミラ、シミソなど)

 

そして、新しい和音の中にじぶんの「ミ」が溶け込むようにします。(溶け込んでいくのを観察しましょう)

そのときに、うたっている「ミ」の音の音程が、変化した音に合わせてわずかに変化するはずです。     

この変化を楽しんでください。

 

 

これだけのことです。これをあらゆる和音の組み合わせで遊んでみると良いでしょう。そして、ピアノという枠組みを消し、合唱で学ぶと、その変化はあらゆる可能性を持ちます。ぜひ試してみてください。

じぶんの声(音)が、響いているピアノの音に「溶け込んで」いるかどうかは、直ぐにはわからないかもしれません。

分離唱の指導者にピアノを弾いてもらい、「溶け込んだ」ことを判断してもらって和音を変えてもらうのが良いでしょう。

分離唱の実践例はこちら
Unknown Track - Unknown Artist
00:00 / 00:00
 
実際こんな感じです。響きと声の変化をお聴きください。
bottom of page