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レッスンの感想 調和の練習〜分離唱〜

分離唱(耳を開いて音をきく)を体験して  M.N.さま(30代女性、ダンサー)

 

以前からどんなものであるか話として聞いていましたが、

体験したのは初めてでした。

 

これは体験してみないとその素晴らしさはわかりません。

 

分離唱の発表を聞いたことはありましたが、体験して(きいて、声を出して)

わかったことが、いままで探していたことと一致して深い安心感につながりました。

 

そして今まで探していた答えの一つを理解する手がかりになりました。

 

私はミュージカルの歌が好きで映画や舞台をよく観ていました。

だんだんそれぞれの立ち位置で観るようになり、というのは監督だったら、

役者だったら、観客だったら、一体どんな瞬間が皆を感動に導くのだろうか

ということを探っていました。観客と舞台が溶け合って一体になる瞬間。

 

演じている人がうわべだけの演技ではなく、本当にその人が楽しんで

歌ったり踊ったりしている身体感覚が観る側に伝わるとはどういうこと

なのか。

 

和音の全てに感性を研ぎすませて耳を開いていると高音、中音、低温が

醸し出す音の個性というか性格が感じられます。音の気持ちというか、

聞き手が勝手に今までの経験の思いを反映させているだけかもしれませんが。。

 

最初は他の人が克美さんのピアノの移り行く和音に合わせて声を出している

のをきいていた時はその意味がわからなかったのですが、

 

途中から耳がひらけてきました。

 

音の違いが聞き取れるようになってきました。

 

その人の中だけで奏でている音(声)は緊張があったり、周りとの隔たりが

あったり、なんだか今まで聞いたことのあるコーラスや発表会ような感じでした。歌っている人たちだけの中で完結しているというような雰囲気。

声を出さなきゃといった雰囲気。ピアノの和音の三音をからだで感じ取ってないままに発しているような声です。

 

心地よく聞こえる声は和音全てを耳を通してからだで感じ取り、それをその人の肉体を通して声として振動させているだけ、という印象でした。

 

そのような響きの中にいると、きいている方もゆったりとした気持ちで受け取ることができるので、気付くといつも固まりがちな股関節から足先が自然に緩んできました。

 

音の変化と声を発する人の変化が自然な時、そこに調和が生まれて(本当は既にあるものなのだろうけど、それを音を通して思い出させてくれる感じ)空間の空気が変わります。

 

ある方のその声をきいていた時に発見がありました。歌をきいていて感動した時を同じ感覚が涌き起こりました。

 

記憶の中の何かが音という振動を通して反応したのだと思います。

 

音楽等のパフォーマンスで本当に良いと思えるものは演じる人を観客の境い目がなくなって、何らかの科学反応が起こることなのだと思います。

 

みる・きく側も発する側も受け取る・パフォームする時にこの感覚があれば、

もっと楽しめて自然に融合できる感じがしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分離唱」を体験してみて  池本緑さま

 

「分離唱」という講座に出ました。「分離唱」にとても興味を持っていました。私は長年合唱をやっているのですが、分離唱ってなに?と思っていました。

「耳を開いて」ハーモニーを聞くという物です。とても楽しかった。

人間は無造作に声をだしているようでも自然の中で「調和」するようになっているのです。とても不思議な経験でした。音楽の訓練というよりかなり精神的なものが影響しているものらしいです。

私はいつも自分に自信がなく、「音程があっているのだろうか?」「ピッチがさがっていないか?」「のどで声をだしていないか?」などと技術的なことばかりが気になっていますが、もっとのびのびうたいたいな~と思っています。

自分の音に気にしないで、ベースやアルトの音程の楽譜を中心にして楽譜を見てそちらを中心に意識すると自分のパートが楽に歌えることに気が付きました。自分の音を聞かないでハーモニーとして聞くととても楽に歌えました。

今日はとても楽しい経験をしました。

この分離唱の「耳をひらいて」という本が絶版になっていて読めないのが本当に残念。

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